チューニング
チャランゴのチューニング
チャランゴのチューニングは5コースから「ソ・ド・ミ・ラ・ミ」です。
チャランゴは2本ずつ同じ音に合わせる復弦楽器です。基本的には全く同じ音に合わせますが、3コースだけは特殊でオクターブ違いで合わせます。下図を参考にしてください。
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動画で見たほうが早いという方はこちらをご覧ください。
チューニングに必要な道具
音を合わせるためには何か基準になる音があることがベターです。昔ながらの道具で言うと音叉と調子笛という一定の音が安定して鳴る道具があり、これで出た音と同じ音に弦を合わせます。(例えばラの音が鳴る音叉と2コースのラを合わせる)
しかし今は文明の利器チューナーという道具があり、値段もそこまで高くないのでこれを使わない手はないと思います。
中でも一番のおすすめはギターなどに使うクリップタイプのチューナーです。
以前のチューナーはマイクで音を拾いっていたため、周りがうるさかったりするとチャランゴの音を拾ってくれないということが多かったですが、このクリップをチャランゴのヘッドに挟むことで振動を直接拾い、外部の音に影響されずにチューニングすることが出来ます。
チューナーは様々なメーカーの物がありますがKORGなどの有名メーカーの物が安心感があります。
また家で練習するだけという人は、これを買う必要すらなく、スマホ用の無料のチューナーアプリが沢山あります。
こちらの場合はマイクで音を拾うことになるので、周りがうるさい環境では使いにくいですが、クリップ式チューナーより高性能なアプリもありますので一度アプリストアを覗いてみてください。
チューナーの使い方
チューナーは一般的に音名が英語名で表示されます。
C = ド
D = レ
E = ミ
F = ファ
G = ソ
A = ラ
B = シ
このような関係になります。チャランゴは「ソ・ド・ミ・ラ・ミ」なので「G・C・E・A・E」ということです。
チューナーの針が中央に来た時が音が合っているとき、左だと音が低く、右だと音が高いです。「#」が表示されていれば半音高いのでGにしたいのにG#とあった場合は音を下げましょう。
また弦を交換したときには同じGでもオクターブ下や上の可能性があるので、この点には注意しましょう。
オクターブ違えば張りの強さが明らかに緩かったりキツかったりするので、耳でまだ分からないというときは張りの強さを気にしてください。張り替える前にどのくらいの張りの強さなのか確認しておくことをオススメします。
ペグを回してチューニング
ペグを回してチューニングしますが、どっちに回せばいいのか分からなくなってしまうことがあります。
裏側(ペグを回す側)から見て「反時計回りに回すと高くなる」のが普通ですが、反対向きに弦を巻きつけることも出来るので、「注意深く少し回して様子を見る」というのがオススメです。
また回し方として、「音が高く行き過ぎたら、一旦合わせたい音より下まで下げてから、もう一度目標の音まで上げる」というのが大事です。
こうすることで一度合わせた音がズレにくくなります。
また弦を交換したばかりの時は音がすぐ変わるのが普通です。その場合はこまめにチューニングするしかありません。
桑原健一
日本で数少ないプロ・チャランゴ奏者 1983年生まれ。2018年末まで合計10年間ボリビアで音楽活動をしていた。 2017年にはアイキレ国際チャランゴコンクール国際部門金賞受賞。 現在は日本初のチャランゴ系YouTuberとしても活動中。 現・東京リャマ計画、3人アンデス。 元・ワイラ・ハポナンデス、チュパイチャキス。