クエカ
目次
クエカとは?
クエカ(またはクエッカ)はアンデス地方を代表する舞曲で歌物としても名曲がたくさんあります。
ボリビアのほぼ全土に加え、アルゼンチン北部、チリ北部にもあり、ペルーの高地でのマリネーラ(海岸のものとは別物)もほぼ同じリズムです。
【クエカの音楽的特徴と決まった構成】
6/8拍子で少し跳ねたリズムが特徴的です。
ボリビアのものは「イントロ→Aメロ→Aメロ→Bメロ→Aメロ」という構成が一般的で基本的2周演奏します。
アルゼンチンのものは「イントロ→Aメロ→Aメロ→Bメロ」と少し短く、Bメロの後半が盛り上がります。
【クエカの踊り】
踊りは各地にあるので全てに共通した衣装というのはありませんが、女性は基本的に地元の一般的な民俗衣装であるチョリータさんの系統の衣装を纏います。
チョリータさんの衣装も地方によって違うのでクエカの衣装も違ってきます。男性は黒ズボン、白シャツに黒チョッキ、黒帽子という西洋風の民俗衣装です。
構成が決まっているため、知らない曲でもすぐに踊ることができます。基本は男女のペアで踊ります。
向かい合い、イントロは離れて、1回目のAメロ(エンクエントロ)で近づき離れを繰り返し、2回目のAメロ(ブエルタ)でも同様の動きを繰り返し、Bメロ(キンバ)で男性が女性を誘うように踊り、最後のAメロ(ハレオまたはアオラ)で両者が盛り上がって踊るという流れです。
【クエカのストローク動画】
【クエカのストローク第1回 基礎編】
クエカのストロークの基礎をまとめてあります。跳ねた感じを出したいですが、その前に埋めたパターンから始めると安定しやすいです。
【クエカのストローク第2回 応用編】
トレモロなどを使ったパターンなど様々なバリエーションパターンを取り上げます。
【クエカのストローク第3回 キンバ編】
クエカやバイレシートのBメロ部分のことをキンバと言います。キンバではガラッと雰囲気を変えるので、その弾き方を紹介していきます。
【クエカのストローク第4回 ボリビア地方別スタイル比較編】
ボリビアではほぼ全土で演奏されるクエカですが、地方ごとに特色があります。それらの特徴を紹介していきます。
クエカのアルペジオ
様々なアルペジオパターンを紹介していきます。
【クエカのアルペジオ1】
クエカの基本となるアルペジオパターンです。
【クエカのアルペジオ2】
少しバリエーションを加えたアルペジオパターンで2選。
【クエカのアルペジオ3】
複雑なタイプのアルペジオパターン2選です。
クエカの掛け声
【掛け声(クエカ・バイレシート編)】
クエカでは構成の流れに従って様々な掛け声をかけます。これは勢いを出すためだけではなく、演奏者・踊り手にどこのパートなのかを伝える役割もあります。
桑原健一
日本で数少ないプロ・チャランゴ奏者 1983年生まれ。2018年末まで合計10年間ボリビアで音楽活動をしていた。 2017年にはアイキレ国際チャランゴコンクール国際部門金賞受賞。 現在は日本初のチャランゴ系YouTuberとしても活動中。 現・東京リャマ計画、3人アンデス。 元・ワイラ・ハポナンデス、チュパイチャキス。