チャカレーラ
チャカレーラとは?
チャカレーラはボリビア南部、アルゼンチン北部のチャコ地方と呼ばれる場所の音楽です。
6/8拍子のリズムで、クエカなどと親戚関係にありますが、雰囲気はいろいろと異なります。
楽器の構成はギター(大抵2台)、バイオリン(大抵2台)とボンボというスタイルで、大半の演奏家が歌とコーラスを担当します。
チャカレーラの踊り
男性はガウチョと呼ばれる南米のカウボーイのスタイルでひさしの大きな革の帽子をかぶり、ブーツを履いて力強くタップを踏みます。
女性はスペインのフラメンコの衣装を思わせる裾の長いスカートの先を持ち、ヒラヒラと回転させながら踊ります。
チャカレーラの構成
チャカレーラも基本的な構成が決まっている音楽です。
基本構成は「イントロ→Aメロ→イントロ→Aメロ→イントロ→Aメロ→Aメロ」という構成で、基本的に各8小節。メロディーがひとつしかないフォルクローレでは珍しいスタイルです。
しかしコーラスのバリエーションや歌う人を変えることで、同じことの繰り返しとは思わせない豊かなアレンジを加えます。
またイントロ(間奏)部分は決まったフレーズを弾くこともありますが、即興要素が強く、毎回違ったフレーズを演奏することも多いです。
チャカレーラの弾き方
前述したように基本的にはチャランゴが入らない演奏スタイルのため、チャランゴはギターのストロークを模倣することが一般的です。
ボリビアスタイルは力強く、ジャキジャキと刻んでいくのに対し、アルゼンチンスタイルは間を使ったちょっとおしゃれな弾き方を多用します。
【チャカレーラの弾き方動画】
チャカレーラ独特の間合いの出し方を解説しています。
桑原健一
日本で数少ないプロ・チャランゴ奏者 1983年生まれ。2018年末まで合計10年間ボリビアで音楽活動をしていた。 2017年にはアイキレ国際チャランゴコンクール国際部門金賞受賞。 現在は日本初のチャランゴ系YouTuberとしても活動中。 現・東京リャマ計画、3人アンデス。 元・ワイラ・ハポナンデス、チュパイチャキス。