タキラリ
タキラリとは?
タキラリはボリビアの低地の大都市サンタクルスを中心とした地域発祥のリズムです。
フォルクローレの中でも特にトロピカルな雰囲気のリズムです。
元々の熱帯地方の音楽は長調のスピードの速いリズムが中心でしたが、20世紀半ば頃から高地の方でも多く演奏され、短調で少しテンポを落としたメロディアスな楽曲が多く作られました。
そのため歌謡曲風の大人な雰囲気のメロディーの曲が多く作曲されています。
ボサノバっぽい?
タキラリはリズム的にボサノバと親和性が高く、大人な雰囲気の曲はボサノバ風のテンションコードもよく合うため、頻繁にボサノバ風の演奏が見られます。
サンタクルス県がブラジル西部に面していることも影響しているかもしれません。
これは個人の意見ですが、ボサノバとタキラリはそんなに似ておらず、ボサノバ風にしてしまうとタキラリらしさが残らないのではないかと思っています。
タキラリのストロークの特徴
タキラリは元々基本的にはチャランゴは入らない音楽のため、ギターのストロークを模倣します。
ギターはよくある「ジャッ」という音のカットではなく、弦に拳を軽く当てるミュートとカットの中間のようなテクニックをよく使います。
ここで生まれる微妙な間がタキラリらしさを生んでいると感じます。
【タキラリの弾き方動画】
こちらの動画で詳しく解説しています。コツは拳を当てるときに、押し付けずに軽くバウンドさせることです。
桑原健一
日本で数少ないプロ・チャランゴ奏者 1983年生まれ。2018年末まで合計10年間ボリビアで音楽活動をしていた。 2017年にはアイキレ国際チャランゴコンクール国際部門金賞受賞。 現在は日本初のチャランゴ系YouTuberとしても活動中。 現・東京リャマ計画、3人アンデス。 元・ワイラ・ハポナンデス、チュパイチャキス。
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