サライ
サライとは?
ボリビアで最新(2015年あたりから)の流行りのリズムといえばこのサライです。
2000年前後から流行りだしたモレナーダに続いて、久々のヒットリズムといった感じです。
ボリビアの田舎の音楽の要素にプラスして、ペルーのポップワイノの影響を強く受けていることが特徴です。
サウンド面ではボリビアのものよりも、ペルーのものに近いかもしれません。
サライのリズム
サライはワイニョ系のリズムで、一般的な都会で演奏されるワイニョよりも、カランペアードに近い雰囲気を持っています。
ギターの弾き方はワイニョと基本的に一緒ですが、チャランゴが全く違っており、サライのリズム感はチャランゴが鍵を握っているといっても過言ではありません。
裏拍を強調したような場面が多く一見分かりにくいのですが、動画にまとめてありますので参考にしてみてください。
サライの踊り
特徴は何と言っても激しいタップです。
歌詞の内容にも「(靴の)かかとを壊せ!」とよく登場するように、今まで都会では見られなかったような力強いタップを多用します。また女性も同様にタップすることも特徴です。
このようなタップは北ポトシの音楽の影響が強いと思われますが、衣装的にはコチャバンバ風のチョリータさん的な衣装です。これは北ポトシ起源のティンクの衣装との被りを避けたのではないかと言われています。
【サライの弾き方動画】
【流行りのリズム・サライ!】
詳しい弾き方を動画で解説しています。私自身があまりサライに詳しくないことと、色々な奏者の演奏を見ていてもまだあまり種類が多くないなと感じるため今の所一本の動画のみですが、少し研究をしつつ応用編の動画も公開したいと思っています。
今後もリズムが発展していくと共に、新たなアプローチが増えてくると思います。
桑原健一
日本で数少ないプロ・チャランゴ奏者 1983年生まれ。2018年末まで合計10年間ボリビアで音楽活動をしていた。 2017年にはアイキレ国際チャランゴコンクール国際部門金賞受賞。 現在は日本初のチャランゴ系YouTuberとしても活動中。 現・東京リャマ計画、3人アンデス。 元・ワイラ・ハポナンデス、チュパイチャキス。